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クラーク柱ニューロンの焦点電位

猫を用いた実験では、クラーク柱ニューロンの焦点電位と細胞外に記録された個々のニューロンの放電を調べた。 超音波メスでTh13からL3までの脊髄の部分を切除し、電極をクラーク柱の軸に沿って脊髄の尾側のセグメントの面に挿入した。 同側四肢の切断神経を刺激するとクラーク柱ニューロンの直交性興奮が誘発され、脊髄の切除部分から予め分離しておいた背外側漏斗を刺激すると反回転性興奮が誘発された。 これらの実験において、微小電極を背側に沈めた場合には記録されなかった直流電位、反直流電位、放電が、電極挿入法を用いた場合には明瞭に記録されることが判明した。 クラーク柱ニューロンの直交および逆向きの焦点電位は、時間特性に関して運動ニューロン焦点電位と類似していることが実証された。 また、電極の先端をクラーク柱ニューロンのソーマに接近させると、電荷符号の反転が記録された。 クラーク柱ニューロンの焦点電位と細胞外放電の記録の成功は、これらの細胞の樹状突起の向きが微小電極の移動方向と一致することに起因していると考えられる。 電極の細長い部分は、細胞外場の張力が最も大きい樹状突起間隙を貫通し、この空間を移動してソーマに到達する